【1月9日 AFP】相模原市の知的障害者施設「津久井やまゆり園(Tsukui Yamayuri-en)」で2016年7月、入所者19人が殺害された事件の初公判が8日開かれ、被告側は無罪を主張した。

 日本史上最悪の大量殺人の一つとされ、さらに26人が負傷したこの事件では、同園の元職員の植松聖(Satoshi Uematsu)被告が、殺人を含む6件の罪に問われている。

 植松被告本人は起訴内容を認めたものの、被告の弁護団は無罪を主張。「被告は大麻を乱用し、精神病で別人になってしまった。その結果、この事件が起きた」と述べ、「責任能力が失われていたか、著しく弱くなっていた」と訴えた。

 公判開始直後、被告が何かを口に入れようとしたとして制止され、一時休廷となった。審理は午後再開されたが、被告は出廷せず、短時間で終了した。

 これまで反省の念を示していない被告は、いずれかの罪で有罪と認められれば死刑が科される可能性がある。判決は3月16日に言い渡される予定。

 映像は初公判を傍聴しようと横浜地方裁判所前で待機する人々、8日撮影。(c)AFP/Natsuko FUKUE