【1月11日 CNS】職員は不在で、本を借りて返却するまですべて利用者自身が行う。そんな24時間無人管理の図書館「城市書房」が先月27日、中国・山西省(Shanxi)太原市(Taiyuan)にオープンした。

 太原市のビジネス街にオープンした広さ160平方メートルの図書館は、床から天井までの大きい窓や柔らかな光の照明で館内を照らすおしゃれな空間だ。そして多くの書籍が並ぶ中、職員は一人もいない。

 図書館スタッフの高利兵(Gao Libing)さんは「図書館利用カードをスキャンするか、顔認証やスマホ認証のいずれかの方法で利用者は図書館に入り、自分で本を借りることができます」と説明している。

 太原市図書館館長の郭欣萍(Guo Xinping)氏は「図書の利用率を高めるだけでなく、ビッグデータを分析して利用者の好みを知り、図書館の書籍内容をより合理的にアレンジすることができる」と述べた。

 郭氏によると、山西省の公共図書館で発行した利用カードがあれば、この無人図書館を利用できる。将来的には、省、市、区の公共図書館が管理する書物・文献について統一したデータベースを構築し、さらに地域社会や企業、政府機関と協力する方法を進め、無人図書館を全市に広げていきたいとしている。

 オープン当日は多くの利用者が来館。太原市民の楊静(Yang Jing)さんは「城市書房ができて、他の図書館に行かずに済むので時間が節約できます」と喜ぶ。さまざまなAI技術により、利用者は効率よくサービスを受けられる。(c)CNS/JCM/AFPBB News