【1月12日 CNS】中国・陝西省(Shaanxi)にある西安交通大学(Xi'an Jiaotong University)の「ジュニアクラス」入学筆記試験が1日に行われ、全国29省の中学校(日本の中学・高校に相当)526校から4500人近くが挑んだ。最年少の受験生は12歳だった。

 西安交通大学は1985年から、ジュニアクラスの学生を募集している。合格者は西安交通大学付属中学校、江蘇省蘇州中学校(Suzhou High School of Jiangsu Province)、天津市(Tianjin)南開中学校(Nankai High School)、浙江省杭州高等学校(Zhejiang Hangzhou High School)のいずれかで統一カリキュラムを受け、一定の成績を収めれば大学統一試験を免除されて西安交通大学に入学できる。これまでに1900人余りの学生を募集し、1000人以上が卒業。その8割以上が修士号や博士号を取得している。

 試験は数学、理科総合、英語、国文総合の4科目。筆記試験の合格者800人余りは2月末に2次試験を受け、最終合格者は約200人という「狭き門」だ。

 河北省(Hebei)から訪れた生徒の親は「結果は関係ない。子どもが初めて大きな試験を体験することが目的です」と話す。

 西安交通大学の鄭慶華(Zheng Qinghua)副学長は「ジュニアクラスは基礎教育から高等教育、大学院教育までの完全なシステムを確立した」と説明。35年間にわたり、基礎教育と高等教育を効果的に結び、人材を短期間で育てるのに役立つことを証明したと話している。(c)CNS/JCM/AFPBB News