【1月9日 Xinhua News】「世界で最も美しい書店」20店に選ばれた日本の蔦屋書店が今年、中国上海市に店舗を出すことが明らかになった。同社は既に市内にある100年の歴史を持つ建物を出店場所に選んでおり、ここ数年激しさを増す中国の「ネット人気」リアル書店競争に新たに参入する。

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 上海市長寧区(Changning)文化観光局の承認を経て、蔦屋書店は同区内の文化パーク「上生・新所(コロンビア・サークル)」を店舗の場所に選んだ。ここはかつて、上海在住外国人のための娯楽施設「コロンビア・カントリークラブ」が存在した場所として広く知られている。

 蔦屋書店の上海進出に先立ち、浙江省(Zhejiang)杭州市(Hangzhou)の商業施設「天目里(Maison Moree)」は、施設内に敷地面積3000平方メートルを超える同書店の店舗を今年オープンすると発表していた。

 中国の出版関係者は、同書店がアジアで高い評価を受けているが、長江デルタ地域ではネットで人気を集めるリアル書店の激しい競争に直面すると分析。こうした人気書店の多くは、有名建築家が設計を担当し、独自の美しい空間を持っており、各書店の位置付けが日々細分化されていると指摘した。(c)Xinhua News/AFPBB News