【1月12日 CNS】中国・黒竜江省(Heilongjiang)の国営黒竜江森工集団海林林業局は先月27日、管轄下の山林で野生アムールトラのものとみられる足跡と毛を見つけたと発表した。

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 黒竜江海林森林地区は多くの山々と森林が連なり、環境保全にとって重要なエリア。このため自然林保護プロジェクトを実施し、森林地区での伐採を停止した結果、地域の生態系が維持され、希少な野生動物も頻繁に出現するようになった。

 野生のアムールトラは2017年に山林で発見されている。それから2年後の今回、スタッフが定期パトロール中、野生のアムールトラのものとみられる足跡と毛を発見。足幅は10.4センチで、成年のトラにあたる大きさという。

 専門家によると、このアムールトラは隣接の森林地区から来て、新しい生息地を開拓していると推測されている。今後は採取した毛のDNA鑑定を行い、既存のデータと比較してアムールトラの生息地などを調べる。(c)CNS/JCM/AFPBB News