【1月8日 AFP】イングランド・プレミアリーグのリバプール(Liverpool FC)は7日、米スポーツ用品大手のナイキ(Nike)と複数年のキット契約を結んだことを発表した。

 リバプールは2019年10月に現在のサプライヤーである米ニューバランス(New Balance)との裁判に勝利しており、2020-21シーズンからはユニホームや練習着、移動着にナイキのウエアを使用することになった。昨季の欧州王者に輝いたチームは、現在2位と勝ち点13差の首位で30年ぶりのリーグ優勝へひた走っており、今回の大型契約で世界中から流れ込む収入を活用し、ピッチ上の成功をさらに加速させることを目指す。

 米ウェブサイトのジ・アスレチック(The Athletic)は昨年10月、この契約でリバプールが得る収入は最大で年間7000万ポンド(約100億円)になる見込みだと報じているが、その内実は、欧州の強豪クラブが各メーカーと結んでいるほとんどのキット契約とは異なり、固定額の割合が小さく、逆に「歩合」の部分が大きいという。

 報道によれば、リバプールが固定で受け取るのは年間3000万ポンド(約43億円)で、これは現在ニューバランスから得ていると言われる年4000万ポンド(約57億円)よりも少なく、2014年に独大手アディダス(Adidas)と契約した同じプレミアのマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)が得ている年間7500万ポンド(約107億円)の半分以下でしかない。

 その一方で、リバプールはスパイクやシューズを除いたあらゆる関連商品の売り上げの2割を受け取ることができ、加えて欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League)とプレミアリーグで優勝した場合にはボーナスが支払われるという。

 リバプールでチーフ・コマーシャル・オフィサー(CCO)を務めるビリー・ホーガン(Billy Hogan)氏は「ナイキが新たな公式キットサプライヤーとしてリバプールファミリーに加わることを歓迎する。ファン層の拡大を続ける中で、国内外でクラブにとって素晴らしいパートナーになるはずだ」とコメントした。(c)AFP/John WEAVER