【1月8日 AFP】保釈中に国外逃亡した日産自動車(Nissan Motor)前会長カルロス・ゴーン(Carlos Ghosn)被告の妻で、日本の検察当局が7日に偽証容疑で逮捕状を取ったキャロル・ゴーン(Carole Ghosn)容疑者が同日、仏大衆紙パリジャン(Le Parisien)の取材に応じ、夫の逃亡には関わっていないと語った。

【解説】ゴーン被告の逃亡 これまでに分かっていること

 インタビューは、ゴーン被告が逃亡先であるレバノンの首都ベイルートで8日に行うと発表した待望の記者会見を前に行われた。

 キャロル容疑者は同紙に対し、保釈中だったゴーン被告が昨年12月29日から30日にかけて秘密裏に東京を離れ出国した逃亡劇について、自分は何も知らなかったと答えた。

 キャロル容疑者は、「私は何も知らなかった……ベイルートで子どもと一緒にクリスマスを祝おうとしていたら電話が入り、『あなたを驚かせる知らせがある』と告げられた。私の人生の中で最高の知らせだった!」と語った。

 さらに、「裁判がいつまでも延期され、人間性を奪おうという意図の下、彼(ゴーン被告)は権利を剥奪された状況で拘束されていた」と述べ、そうした中、逃亡は取り得る唯一の選択肢だったとの見解を示した。

 また、「カルロス(・ゴーン被告)は自分がやっていないことについて、有罪を認めることはできない」と述べ、夫は「ルノー(Renault)と日産の間の陰謀と争いの犠牲者だ」と訴えた。

 キャロル容疑者は、記者会見を前にゴーン被告はやや緊張していると述べつつ、「彼の人生で最も重要な声明」を発表しようとしているのだから「当然」だと語った。(c)AFP