【1月8日 AFP】2017年王者のヒューストン・アストロズ(Houston Astros)が同シーズンにサイン盗みをした疑惑が浮上している米大リーグ(MLB)で、今度は2018年のワールドシリーズ覇者、ボストン・レッドソックス(Boston Red Sox)にも映像を不正に使った同様の疑いが生じ、リーグが調査に乗り出していることが分かった。

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 今回も疑惑は米ウェブサイトのジ・アスレチック(The Athletic)が報じ、すでにアストロズの調査を進めているMLBは、今度はレッドソックスに対する告発にも目を向けていると発表した。

 ジ・アスレチックによれば、アストロズは2018年のシーズン中、チームの映像ルームで選手たちが対戦相手のサインを解読する規則違反を犯していたという。

 映像ルームは本来、判定にチャレンジするかを決める際にリプレーを確認する場所だが、チームはシーズンを通じてサインを盗む選手を送り込み続けていたという。しかしプレーオフ中は室内の様子をリーグが直接監視するようになったため、サイン盗みはなかったはずだとジ・アスレチックは報じている。

 リーグはこの前年、ロブ・マンフレッド(Rob Manfred)コミッショナーが、電子機器を使ったサイン盗みはルール違反だと念を押したばかりだった。MLBは「コミッショナーは2017年9月15日、電子機器の使用や映像ルームの不正利用といったルール違反に関しては、今後厳重に受け止めると各球団にはっきり通達している」と話している。

 MLBはジ・アスレチックに対して「今回の主張を受けて、リーグはこの件に関する調査を開始する」と明かした。チームも同日、MLBの調査に協力していることを発表している。(c)AFP