【1月8日 AFP】南米ベネズエラの野党指導者フアン・グアイド(Juan Guaido)氏が7日、国会議長への再任を宣言した。グアイド氏は当初、治安要員によって国民議会への入場を阻止され、一時こう着状態に陥っていた。

 グアイド氏は国会議長を務めてきた野党指導者で、50か国以上からベネズエラの暫定大統領として認められている。グアイド氏と対立する左派のニコラス・マドゥロ(Nicolas Maduro)大統領は同国の深刻な経済危機の責任を問われ、暴君のように振る舞っていると批判されている。

 グアイド氏は、国家警備隊に国民議会への入場を阻止され、激しい混乱状態が30分ほど続いた。この間にグアイド氏の政敵のルイス・パラ(Luis Parra)氏が、国会議長への就任を宣言し、議長席を占拠していた。国民議会は、野党が唯一掌握する権力機構。

 グアイド氏が自身を支持する議員らと共に入場可能となった時には、パラ氏はすでに退席していた。

 議員らは国歌を斉唱したが、議場への送電が遮断されたため、照明代わりに携帯電話の懐中電灯機能が利用された。その後グアイド氏は右手を上げ、国会議長への再任を宣言した。(c)AFP/Andrea TOSTA