【1月8日 Xinhua News】中国科学院南京地質古生物研究所は6日、中国やオーストラリア、米国など多国籍の古生物学者からなる研究チームがこのほど、4億年以上前に起こった史上最初の生物大量絶滅の期間がわずか20万年だったことを発見したと発表した。今回の成果は、大量絶滅の原因と発生メカニズムを正確に研究する上で重要な根拠をもたらした。

 既知の地球の歴史において、全球規模の大量絶滅は過去5回発生している。うち最初の大量絶滅は、4億年以上前のオルドビス紀末に起こった。海洋生態系が深刻な打撃を受け、当時の海洋生物種の85%が絶滅したとされる。科学界では、当時の大量絶滅が氷河作用と関係しているとの考えが一般的だが、期間やプロセス、具体的な発生メカニズムなどについては結論が出ていない。

 研究チームは今回、8年にわたる探索を経て、雲南省(Yunnan)永善県(Yongshan)でオルドビス紀とシルル紀の地層が完全に連続している境界面を発見した。同地層には最初の大量絶滅期の化石堆積物が完全な状態で残されていた。研究員は化石から地層の正確な年代を測定することで、オルドビス紀末の大量絶滅が4億4310万年前から4億4290万年前までの20万年の間に発生したことを解明した。

 関連する研究成果はこのほど、地質学術誌「ソリッド・アース・サイエンス」に掲載された。(c)Xinhua News/AFPBB News