【1月13日 Xinhua News】中国四川省(Sichuan)カンゼ・チベット族自治州白玉県(Baiyu)麻絨郷(Marong)馬門村(Mamen)にあるシカの観測点でこのほど、クチジロジカの群れが休む様子を村人がスマートフォンのカメラで撮影した。地元の人によると、クチジロジカの群れはこのところ、連日のように午後5~6時頃になるとこの場所にやってくるという。

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 同県林草局のスタッフは、クチジロジカは冬になり高山地域の水や食べ物が少なくなったため、水源を求めて山を下りてきたと説明。観測点にある塩湖の水にはクチジロジカが必要とするミネラルが含まれているという。

 クチジロジカは中国国家1級保護野生動物で、個体数が少なく、国際自然保護連合(IUCN)のレッドリスト(Red List、絶滅危惧種リスト)で絶滅危惧種に指定されている。(c)Xinhua News/AFPBB News