【1月7日 AFP】19-20イタリア・セリエAは6日、第18節の試合が行われ、ACミラン(AC Milan)はズラタン・イブラヒモビッチ(Zlatan Ibrahimovic)が「感動的な」復帰を果たしたものの、ホームでサンプドリア(Sampdoria)と0-0で引き分けた。

 米メジャーリーグサッカー(MLS)のロサンゼルス・ギャラクシー(Los Angeles Galaxy)から前週ミランに移籍した38歳のイブラヒモビッチは、昨年10月を最後にプレーから遠ざかっていたが、この日クシシュトフ・ピョンテク(Krzysztof Piatek)との交代で55分から途中出場すると、サン・シーロ・スタジアム(San Siro stadium)の観客から大きな拍手を受けた。

 しかし、それ以外に歓声が上がる場面はほとんどなく、3戦未勝利となったミランは12位に沈んでいる。

 ミランに所属していた2011-12シーズンにセリエAの得点王に輝き、その後フランス・リーグ1のパリ・サンジェルマン(Paris Saint-GermainPSG)に渡ったイブラヒモビッチは、「アドレナリンが大量に出ているのを感じ、とても感動的だった。9、10年前のことを思い出した」とコメントした。

「試合に出場して得点を決め、クルバ(ゴール裏)の前で神様のように祝福したかった! だが、次回は実現させる」

 7度の欧州制覇を誇るも、2013-14シーズンを最後に欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League)から遠ざかっているミランは現在、同大会の出場権が与えられる4位と13ポイント差となっている。

 イブラヒモビッチは「ゴールを決めることに関して、チームが自信や積極性を失いつつあるのが分かる」と続けた。
「ミランを再生するためにできるすべてのことをやるつもり。このチームは信頼が欠如している」

 ミランのステファノ・ピオリ(Stefano Pioli)監督は、アタランタ(Atalanta)に0-5で敗れた前節の大敗からチームはまだ立ち直れていないと話した。

 ピオリ監督は「選手たちの中には、ベルガモ(Bergamo)での惨敗がまだ残ったまま」と述べた。「勝利できず残念だ。イブラがもたらしたインパクトは、完全に前向きなものだった」

「彼はすぐにサポートしてくれたが、チームは彼がいるということにまだ慣れていない。われわれはもっと彼を頼りにすることができる」「彼のフィジカル面の能力はさらなる解決策を与えてくれるが、われわれは全員がクオリティーを欠いていた」 (c)AFP/Emmeline MOORE