【1月7日 AFP】ダカールラリー(Dakar Rally 2020)は6日、第2ステージが行われ、トヨタ(Toyota)から四輪部門に出走しているフォーミュラワン(F1、F1世界選手権)の元王者フェルナンド・アロンソ(Fernando Alonso、スペイン)は、タイヤが脱輪してトップから約2時間半遅れでのフィニッシュとなったものの、「レースを続けられてうれしい」と語った。ステージ優勝は、チームメートのジニエル・ドヴィリエ(Giniel de Villiers、南アフリカ)が飾った。

 ダカール初参戦を果たしているアロンソは、運転席側の前輪が「完全に脱輪」して足止めをくらうという大きなアクシデントに見舞われた。

 5日に開幕して今回で42回目を迎えるダカールで、38歳のアロンソはF1王者として初の偉業を成し遂げるという見込みは否定していた。そして、総距離7500キロの砂漠レースでわずか2日目にして、表彰台に上がる見通しも現実的には遠くなってしまった。

 2005年と2006年にF1年間王者となったアロンソは、前方の車が巻き上げた砂ぼこりでマシンの視界が遮断されて脱輪トラブルに見舞われたにもかかわらず、ようやくフィニッシュラインを通過した際にはリラックスした表情を見せ、「ダカールにはあらゆる危険がつきもので、きょうはその一つに遭遇した。ここに戻ってレースを続けられてうれしい」とコメントした。

 一方、ワジュ(Wajh)からネオム(Neom)までの移動距離401キロのうち、競技区間367キロの今ステージでは、47歳のドヴィリエが優勝し、初日のステージでトップから約23分遅れの14位に終わった悔しさをはね返した。トップから3分57秒差の2位にはミニ(Mini)のオルランド・テラノバ(Orlando Terranova、アルゼンチン)が入り、総合首位に躍り出た。

 二輪部門では、KTMのロス・ブランチ(Ross Branch、ボツワナ)が完璧な走りでステージ初優勝を果たした。(c)AFP/Diane FALCONER