【1月6日 AFP】バングラデシュで5日、同国最高峰のダッカ大学(Dhaka University)の学生が性的暴行を受けた。翌6日には怒りの抗議活動が繰り広げられ、デモ参加者らは有罪判決を受けたレイプ犯には死刑を科すよう求めた。

 被害者は、ダッカ大学に通う21歳の女子学生。友人宅へ向かっていた際、口をふさがれて首都ダッカ郊外の人けのない場所に連れて行かれ、性的暴行を受けた。

 抗議活動に参加した同大の学生の一人は「レイプは許されざる犯罪。バングラデシュでは、レイプに対する処罰が非常に緩慢だ」「こうした犯罪を抑止するため、私たちは加害者らの迅速な処刑を求める」と訴えた。

 デモ参加者らは腕を組み合い、ダッカ市内の主要道路を行進。交通を遮断し、加害者を24時間以内に逮捕するよう要求した。

 一方警察当局の幹部はAFPの取材に対し、容疑者逮捕に向け動いていると話した。

 警察は、平和的に行われた今回の抗議活動には1500人前後の学生が参加したと発表したが、現場で取材に当たったAFPの特派員は、その倍の規模だったと推定している。

 活動家らによると、バングラデシュでは昨年、通報されたレイプ事件の件数が倍増。市民の怒りの矛先は、鈍い反応しか示さない警察と司法制度に向けられている。(c)AFP