【1月6日 CNS】中国・湖北省(Hubei)武漢市(Wuhan)衛生健康委員会は5日、公式ウェブサイトで、同市内の59人が原因不明のウイルス性肺炎に感染していると発表した。5日午前8時の時点で、重症患者は7人おり、その他の患者の症状は安定している。

 初期調査によると、明らかな人から人への感染の証拠は見つかっておらず、医療従事者への感染も確認されていない。インフルエンザ、鳥インフルエンザ、アデノウイルス、重症急性呼吸器症候群(SARS)と中東呼吸器症候群(MERS)などについては、原因として排除されている。

 武漢市によると、2019年12月31日以降、同市の全エリアで、この肺炎の症例について調査を進めてきた。現時点で、全ての患者は市の医療機関で隔離治療を受けており、死者はいない。

 59人の患者の中で、最も早く発症した患者は2019年12月12日、最も遅かった患者は29日。患者と密接な接触のあった人は163人と確認され、医学的観察を受けている。密接な接触者の追跡調査は続けているという。(c)CNS/JCM/AFPBB News