【1月6日 Xinhua News】中国では2020年早々、斬新なオンライン年越しイベントがネット世論を沸かせた。イベントを主催した動画配信サービス企業、嗶哩嗶哩(bilibili、ビリビリ)は4日、「2019年最後の夜」と銘打った同イベントに関する動画の全再生回数が、3日夜までに4600万回を超えたと発表した。

 ビリビリの李旎(Li Ni)副董事長兼最高執行責任者(COO)は、同イベントが「2019年12月31日」という時代の節目への着目から生まれたと語る。2000年代生まれや1990年代生まれ、1980年代生まれのどの世代であれ、この節目を境に新たな人生を迎えると指摘し、「ユーザーにとってこれほど重要な日を無視するわけにはいかない」と語った。

 ビリビリは、アニメや漫画、ゲーム、コスプレ、国風(中国伝統文化を取り入れた表現)、Vlog(動画ブログ)などの共存を実現しており、年越しイベントでは「二次元」の文化要素が大集合した。

 ビリビリ総合プロデューサーで同社マーケティングセンターの楊亮(Yang Liang)総経理は、数千万回再生された年越しイベントは一種の集団創作とも言えるとの認識を示す。共感と共鳴により、企画チームやディレクター、投稿者、芸術家、出演者、演奏者などのすべての参加者が自らの才能を存分に発揮できるのだという。

 米ナスダック(Nasdaq)に上場する同社が昨年11月中旬に発表した第3四半期の財務報告によると、同社の月間アクティブユーザー数は1億2800万人。分析によると、同社は現在、「ニッチ」な若者のネット文化コミュニティーから大衆化されたネットサービスプラットフォームへと発展しつつある。(c)Xinhua News/AFPBB News