【1月6日 AFP】ケニア沿岸部のラム(Lamu)地方で5日、ソマリアのイスラム過激組織「アルシャバーブ(Al-Shabaab)」の戦闘員らが米軍とケニア軍が共用する軍事基地を襲撃した事件で、当局は米国人3人が死亡したと発表した。複数の軍用機や車両も破壊されたという。

 ケニア軍報道官のポール・ヌジュグナ(Paul Njuguna)大佐によると、戦闘員らは5日未明に「キャンプシンバ(Camp Simba)」として知られる軍事基地の重警備を突破。その後撃退され、戦闘員4人が死亡したという。

 米アフリカ軍(AFRICOM)のスティーブン・タウンゼンド(Stephen Townsend)司令官は、この襲撃で米兵1人と民間防衛請負業者の米国人2人の計3人が死亡したと発表。米国防総省の関係者2人が負傷したと述べたが、詳細については明かさなかった。

 アフリカ連合(AU)軍によるソマリア政府の支援活動の一環として、ケニアは2011年にソマリアへ軍を派遣。以来、数十年にわたってソマリア政府の打倒を目指すアルシャバーブは、国境を越えた襲撃を繰り返してきた。

 人気観光地ラム島(Lamu Island)があるケニアのラム地方はソマリア国境に近く、道路沿いに仕掛けられた爆弾などによる攻撃が頻繁に発生している。(c)AFP/Fran BLANDY