【1月6日 AFP】スウェーデン警察は、マルメ(Malmo)に建てられた元同国代表FWズラタン・イブラヒモビッチ(Zlatan Ibrahimovic)の銅像が、4日夜に再び破壊されたと明かした。

【動画】銅像が撤去された後のスタジアム周辺の様子

 イブラヒモビッチが首都ストックホルムを本拠地とするハンマルビーIF(Hammarby IF)の株式を取得して以降、同選手がプロキャリアをスタートさせたマルメFF(Malmo FF)のホームスタジアムの外に建てられたこの銅像はサポーターの怒りを買い、何度も攻撃の対象になっていた。

 今回の破壊行為では脚の一部がへし折られ、銅像は設置されていた防護柵の上に倒れ込んでいた。当局は「破壊行為の被害届が提出された」とAFPに明かしている。

 また地元住民からは、この銅像を撤去すべきだという声が上がっている。

 マルメ市のフリダ・トロルミール(Frida Trollmyr)助役は、「ズラタンの振る舞いに多くの人が失望していることは理解できるが、銅像を破壊するのはまったくふさわしくない。民主主義的なやり方で不満の声を上げる方が良い」とコメントした。同助役は、市民が求めている銅像の撤去については2月に検討する予定だと続けており、マルメ市の広報担当者によれば、銅像は動かされて、修復されることになるという。

 昨年11月、ハンマルビーの共同オーナーになった翌日に銅像が破壊行為の対象となり、ストックホルムにある住居の扉には「裏切り者」と落書きされたことを受け、イブラヒモビッチは「ヘイトクライム(憎悪犯罪)」の被害届を提出していた。

 38歳のイブラヒモビッチは前週、古巣であるイタリア・セリエAのACミラン(AC Milan)と半年間の契約を結んでおり、6日に予定されている試合で復帰を飾る見通しとなっている。(c)AFP