【1月5日 AFP】リビアの首都トリポリで4日、住宅街にある士官学校に対する空爆があり、少なくとも28人が死亡、多数が負傷した。国連(UN)の承認を受けた国民合意政府(GNA)保健省のアミン・ハシェミ(Amin al-Hashemi)報道官が明らかにした。

 ハシェミ氏によると、空爆があったのは、士官学校生らは寮に戻る前に練兵場に集まっていた時だったという。

 トリポリ南部では、元国軍将校の実力者ハリファ・ハフタル(Khalifa Haftar)氏率いる民兵組織「リビア国民軍(LNA)」がGNAに対する攻勢を開始した昨年4月以降、激しい戦闘が続いている。

 GNA側の部隊は、フェイスブック(Facebook)に死傷者の写真を投稿し、空爆はハフタル派の部隊のしわざだと非難している。一方、ハフタル派の部隊はまだ今回の攻撃に関する声明を出していない。

 リビアは、2011年に北大西洋条約機構(NATO)の支援を受けた反体制派が政権を打倒し、独裁者だったムアマル・カダフィ(Moamer Kadhafi)大佐を殺害して以降、混乱状態が続いており、GNAと東部政府に分裂している。

 国連によると、昨年4月以降、民間人280人超、戦闘員2000人超が死亡、約14万6000人が避難を余儀なくされた。

 国連安全保障理事会(UN Security Council)は先月、リビアへの武器禁輸措置を順守するよう関係国に強く求めた。AFPが確認した国連の機密報告書によると、禁輸措置を決まって破るのは、ヨルダンとトルコ、アラブ首長国連邦(UAE)だった。(c)AFP