【1月5日 AFP】19-20スペイン1部リーグは4日、第19節の試合が行われ、FCバルセロナ(FC Barcelona)は終了間際に同点ゴールを許して最下位RCDエスパニョール(RCD Espanyol)と2-2の引き分けに終わり、快勝したレアル・マドリード(Real Madrid)に勝ち点で並ばれた。

 敵地でのダービーに臨んだバルセロナは、ダビド・ロペス(David Lopez Silva)に先制点を許したが、ルイス・スアレス(Luis Suarez)の巧みなハーフボレーで同点に追いつくと、さらにスアレスの絶妙なパスから交代出場のアルトゥーロ・ビダル(Arturo Vidal)が逆転ゴールを決め、またしてもエースストライカーの活躍で逆転勝利を収めるかに見えた。

 しかしその後、フレンキー・デ・ヨング(Frenkie de Jong)が16分を残して退場になったことで、エスパニョールも息を吹き返し、最後は中国代表の武磊(Lei Wu、ウー・レイ)がバルセロナの控えGKネト(Norberto Murara Neto)の守るゴールを破り、アベラルド・フェルナンデス(Abelardo Fernandez)新監督の初陣で勝ち点1をもぎ取った。

 バルセロナは得失点差で首位を守っているが、同日ヘタフェ(Getafe CF)から3-0の見事な勝利を収めたレアルとの勝ち点2差はなくなった。アトレティコ・マドリード(Atletico de Madrid)は2-1でレバンテ(Levante)に勝利し、3位に浮上した。

 バルセロナは次週、サウジアラビアで開催されるスペイン・スーパーカップ(Spanish Super Cup 2020)に出場し、準決勝でアトレティコと対戦する。この試合に勝利し、さらにもう1試合でレアルがバレンシア(Valencia CF)を退ければ、決勝では両チームによる伝統の一戦「エル・クラシコ(El Clasico)」が実現する。

 しかしこのエスパニョール戦では、リーグ最少得点の相手に2点を奪われる守備の問題がまたしても足を引っ張り、エルネスト・バルベルデ(Ernesto Valverde)監督はスーパーカップを前に頭を悩ませるとみられる。

 一方のエスパニョールは、これで2009年を最後にリーグではバルセロナに勝てておらず、残留圏内と勝ち点4差の最下位にとどまっているが、この日の試合内容はチームの士気を高めるものだった。またアベラルド新監督は、2017-18シーズン途中に就任したアラベス(Alaves)でも、13節を終えて勝ち点6の状況から最後はチームを14位に導いており、今回もチームを救う手腕が期待される。(c)AFP/Thomas ALLNUTT