【1月4日 AFP】男子テニスの国別対抗戦ATPカップ(ATP Cup 2020)は4日、グループステージの試合がオーストラリアの各地で行われ、日本はウルグアイを相手にシングルスで2連勝を飾り、最終試合のダブルスを前に勝利を決めた。

 日本は錦織圭(Kei Nishikori)と内山靖崇(Yasutaka Uchiyama)をけがで欠いているが、この日は西岡良仁(Yoshihito Nishioka)と添田豪(Go Soeda)が力強いプレーを見せ、パース(Perth)に詰めかけた日本のファンを魅了。ラファエル・ナダル(Rafael Nadal)を擁するスペインなど同じグループBのライバルにアピールした。

 日本は世界ランキング73位の西岡が、第2試合で同45位のパブロ・クエバス(Pablo Cuevas)に6-0、6-1で圧勝。第1セットでは1本もウイナーを奪えないなど精彩を欠いた相手にも助けられ、完璧なパフォーマンスを披露した。

 素早い動きを持ち味とする西岡は、厳しいスライスでクエバスを苦しめると、許したゲームは第2セット第6ゲームでの一つに抑え、わずか54分で一方的に勝利を収めた。

「他の選手と比べるとパワーがないからフットワークを使わないといけない」という24歳の西岡は、「今年はより攻撃的なテニスを心掛け、自分の長所を生かしていきたい」と語った。

 第1試合では、クエバスの弟マルティン・クエバス(Martin Cuevas)が兄よりは少し良いプレーをしたが、錦織の代役として出場している世界ランク121位の添田に1-6、3-6で簡単に敗れ、日本に先勝を許していた。

 安定したテニスで世界523位の相手を寄せ付けず、77分で快勝した35歳の添田は、「序盤はとても緊張したが、試合前から準備していたプランがうまくいった」と振り返った。(c)AFP