【1月4日 AFP】スペイン出身のレーシングドライバーであるフェルナンド・アロンソ(Fernando Alonso)は、5日から12日間にわたってサウジアラビアで行われるダカールラリー(Dakar Rally 2020)に参戦し、フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)の元世界王者として歴史を刻もうとしている。

 2005年と2006年にルノー(Renault)でF1を制した実績を持つアロンソは、トヨタ(Toyota)のドライバーとして合計351台の車両のうちの一台に乗り、全行程が約7500キロにも及ぶレースに臨む。

 ダカールの二輪部門で通算5度の総合優勝を誇るマルク・コマ(Marc Coma)をナビゲーターに迎え、四輪部門に参戦するアロンソは、史上最高のオールラウンドドライバーを目指している。F1での成功に加え、ルマン24時間耐久レース(Le Mans 24 Hour Race)制覇も成し遂げた実績がある38歳は、2020年はインディカーシリーズのインディアナポリス500(Indianapolis 500)に最大の目標を定めている。

 元F1ドライバーがダカールに参戦するのは、アロンソが初めてではない。F1でGP通算8勝を記録したほか、ルマンでは通算6回の優勝を果たしたベルギーのジャッキー・イクス(Jacky Ickx)氏は、ダカールで1983年に総合優勝を果たし、1986年と1989年には総合2位を記録。F1でGP通算2勝を挙げたフランスのパトリック・タンベイ(Patrick Tambay)氏は、1988年と1989年にダカールで総合3位に入った。

 砂丘のステージが延々と続く危険なコンディションのダカールについて、アロンソは「キャリア最大のチャレンジ」と称している。世界ラリー選手権(World Rally Championship)で通算9度の総合優勝を誇るセバスチャン・ローブ(Sebastien Loeb、フランス)でさえも、ダカールでは総合優勝の経験がないことから、アロンソは勝利に向けて過度な自信は示していない。

 ローブは2017年は総合2位、2019年は総合3位に終わっており、アロンソはスペインの公共放送TVEに対して、「ローブがダカールを制したことがないのなら、アスファルトのレースから来た自分のことを想像してくれ」「これが自分たちにとって豊かな経験になるように、レースにアプローチすることが目標だ」と語った。

 今年のダカールは南米からサウジアラビアに舞台を移したことで、人権保護団体から批判の声が上がっている。3日には国際人権連盟(FIDH)が、レースを主催するアモリ・スポール・オルガニザシヨン(ASO)と大会の放送局に対して、人々の目を人権問題から背けさせるとして、レースの「舞台をサウジアラビアにするべきではなかった」と訴えた。(c)AFP/Diane FALCONER