【1月4日 AFP】イタリア・セリエA、ACミラン(AC Milan)のズラタン・イブラヒモビッチ(Zlatan Ibrahimovic)は3日、自身は単なるマスコットとして古巣に復帰したのではないと警告した。この発言の後には地元下部クラブとの親善試合に出場し、得点を挙げる活躍を見せた。

 38歳のイブラヒモビッチは、ミランがリーグ5部のクラブに9-0で大勝した親善試合で1得点1アシストをマーク。試合前に行われた会見では、「準備は整っている。活力がみなぎっているし、すぐにでもプレーしたい」と自信をのぞかせていた。

「単なるマスコットとしてここにいるのではない。自分の中に残っているかもしれない最後のアドレナリンを探している。この年齢で求めるのは挑戦だけだ」「サッカーへの情熱は失っていない」

 イブラヒモビッチは先日、来季延長オプション付きの6か月総額350万ユーロ(約4億2000万円)の契約を結び、フランス・リーグ1のパリ・サンジェルマン(Paris Saint-GermainPSG)に移籍してから7年ぶりにミランに復帰した。

 2011年に通算18回目にしてクラブとして最後となっているセリエA優勝に貢献した英雄の帰還を一目見ようと、この日は本拠地サン・シーロ・スタジアム(San Siro stadium)の外で大勢のファンが待機。かつてミランで背番号11を付けていたイブラヒモビッチは、背番号21の新ユニホームを掲げた。

 昨年に米メジャーリーグサッカー(MLS)のロサンゼルス・ギャラクシー(Los Angeles Galaxy)を退団したイブラヒモビッチは、「28歳の時よりも多くのオファーを受けた」とすると、「自分はアドレナリンを欲しており、ミランではノーとは言えない。自分が愛しているクラブだ。2012年の時もここを去りたくなかった」と語った。

 6日のサンプドリア(Sampdoria)戦でセリエAの復帰戦を飾る可能性があるイブラヒモビッチは、最初にミランでプレーした際に公式戦合計85試合に出場して56得点を記録。セリエAでの42ゴールは、ここ10年間のチームで最多となっている。

 世界屈指の名門クラブであるミランは現在リーグ11位に沈み、通算7度の優勝を成し遂げている欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League)の出場圏内から勝ち点14差をつけられている上に、降格圏内の18位との差もわずかとなっている。(c)AFP/Emmeline MOORE