【1月3日 AFP】今年11月の米大統領選で再選を目指すドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領の陣営は2日、資金調達額でトップに立ったと発表し、選挙の年の幕開けに民主党候補らが直面する問題の大きさを浮き彫りにした。

 混戦となっている民主党の候補者指名争いからは、唯一のヒスパニック系候補、フリアン・カストロ(Julian Castro)氏が撤退を表明。これで民主党の指名を争う候補は14人となった。14人は指名争いだけではなく、何よりも重要なドブ板選挙活動や宣伝活動を続けるのに必要な資金集めでも競合している。

 2019年第4四半期(10~12月期)の資金調達額は、トランプ氏がトップで、4600万ドル(約50億円)を集めた。

 これはトランプ氏にとって過去最高の四半期実績だった。トランプ氏は2019年1年間の調達額でも、民主党候補を大きく上回る1億4300万ドル(約154億円)を集めた。トランプ陣営には現在、1億270万ドル(約111億円)もの資金がある。

 同四半期の資金調達額で民主党候補のトップに立ったのはリベラル派のバーニー・サンダース(Bernie Sanders)上院議員(78)で、3450万ドル(約37億円)を集めた。

 サンダース氏の累計調達額は9600万ドル(約103億円)に上り、同氏への根強い支持を示している。

 民主党の候補者指名争いの世論調査で支持率トップの中道派、ジョー・バイデン(Joe Biden)前副大統領は、同四半期に2270万ドル(約25億円)を調達し、過去最高の四半期実績になったと発表。昨年4月に選挙運動を開始して以降の累計調達額は5950万ドル(約64億円)となった。

 バイデン氏と同じく中道派のピート・ブティジェッジ(Pete Buttigieg)氏は資金集めに強く、同四半期に2470万ドル(約27億円)を集め、累計調達額は7600万ドル(約82億円)となった。

 エリザベス・ウォーレン(Elizabeth Warren)上院議員とエーミー・クロブシャー(Amy Klobuchar)上院議員は、同四半期の調達額をまだ公表していない。(c)AFP/Michael Mathes