【3月7日 AFP】中国・福建(Fujian)省霞浦(Xiapu)県が、新進の写真家らの間で「熱い」。大都市の高層ビル群や騒がしさから遠く離れ、人目をひく景観と伝統的な生活様式が残っている場所だ。

 最大の魅力は、迷路のように入り組んだ入り江や岬の周りを取り囲む干潟だ。これらの干潟は、潮の満ち引きによって現れては消える。

 目立った産業といえば、海藻の養殖くらいのもの。キラキラと輝く広大な干潟には、整然と並んだ海藻養殖場の長い竹の列が延々と続く。

 写真家らにとってのラッシュアワーは、夜明けにやってくる。東シナ海(East China Sea)から太陽が昇り、東側の海岸線が金色とサーモンピンク色の光に包まれる。

 現地メディアによると2016年には、プロ・アマ合わせて40万人以上もの写真家が霞浦県を訪れたという。

 写真家らが殺到したことで観光ブームが起こり、地方政府が撮影スポットやインフラの開発、写真コンテストの実施などに出資。コンテストには、毎年何万件もの応募がある。(c)AFP