【1月2日 AFP】シリア人権監視団(Syrian Observatory for Human Rights)は12月31日、約9年間続いているシリア内戦の2019年の死者は戦闘員と民間人を合わせて1万1215人で、過去最低だったと明らかにした。そのうち民間人は子ども1021人を含む3473人だった。

 2017年の死者は3万3000人以上だったが、18年は1万9600人に減少した。死者が最も多かった年はイスラム過激派組織「イスラム国(IS)」がシリアと隣国のイラクの広範囲で勢力を伸ばした2014年で、約7万6000人が死亡した。

 シリアは2011年3月に始まった反体制派デモが全土に拡大し、内戦に陥った。シリア内戦で毎年平均4万人以上が死亡し、死者の累計は37万人を超えた。大量の避難民も出ている。(c)AFP