新年の到来、煙や催涙ガスと共に 祝賀ムードに影
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【1月1日 AFP】2020年の幕開けとなった1日、世界各地で新年を祝う催しが行われたが、一部地域では現地で続く問題が祝賀ムードに影を落とした。オーストラリアの最大都市シドニーは森林火災の煙に包まれる中、盛大な花火で新年を祝賀。香港では、警察がデモ隊に催涙ガスを使用した。
2019年は政治改革や気候変動対策を求める抗議デモが相次ぐ激動の1年となり、世界各地では人々が新年の到来を祝おうとしている。
世界の大半に先駆けて新年が訪れるシドニーでは、華やかな花火を打ち上げるのが恒例となっているが、今年はオーストラリア各地で森林火災が猛威を振るっていることから、花火の中止を求める声が上がっていた。
火災の危険などから首都キャンベラやシドニー西郊での花火は中止されたが、シドニーでのイベントは中止されず、数十万人が10万発以上の花火を楽しんだ。
一方、半年以上にわたり連日のように抗議行動が続いている香港では、民主派が新年を迎えるカウントダウンに合わせてデモを実施。催涙ガスと放水砲と共に2020年を迎えた。
数千人のデモ隊がビクトリア・ハーバー(Victoria Harbour)の湾岸沿いや、歓楽街の蘭桂坊(ランカイフォン、Lan Kwai Fong)などに集結。旺角(Mong Kok)地区で行われたより小規模のデモでは、参加者がバリケードに放火し、機動隊は催涙ガスを使用して応じた。
香港では元日にも大規模なデモが計画されている。(c)AFP/Holly ROBERTSON