【12月31日 Xinhua News】中国・雲南省(Yunnan)では、「世界三大珍味」の一つであるトリュフが広範囲に生育している。資源量は豊富だが、1990年代にトリュフ資源の開発が始まってから乱獲が深刻化し、トリュフの成長に適した土壌環境が破壊されたことで、生産量は年々減少している。

 中国は、トリュフ資源の保護と開発を強化するため、2016年から同省曲靖市(Qujing)陸良県竜海郷でトリュフ資源保護・回復プロジェクト研究を開始。約300ムー(20ヘクタール)の林地に研究基地2カ所を設置し、トリュフの生産量と品質を効果的に引き上げることに成功した。

 竜海郷は現在、豊かな天然資源に着目し、森林を活用する「林下経済」を発展させる道を見いだし始めている。これまでの統計によると、竜海郷の約400世帯が2018年にトリュフ産業で得た収入は、1千万元(1元=約16円)を超えた。(c)Xinhua News/AFPBB News