【12月30日 AFP】北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong-Un)朝鮮労働党委員長は29日、前日に続く2日目の党中央委員会総会で、同国の経済は「深刻な状況」に直面していると警鐘を鳴らし、迅速な是正措置を要請した。朝鮮中央通信(KCNA)が30日報じた。

 北朝鮮が米朝非核化交渉の期限と設定した年末を控え、正恩氏は28日に党中央委総会を招集。2日目の討議では、北朝鮮の経済成長に「決定的な転換」をもたらす時が来たと主張した。

 KCNAによると、正恩氏は集まった委員らに「国家経済の主要産業部門における深刻な状況を迅速に是正する措置」を課題として示した。

 北朝鮮は自国の経済統計を公開していないため、財政状況について参照できるのは外部の推計に限られる。韓国の中央銀行は今年7月、制裁下にある北朝鮮経済の昨年の収縮率は4.1%だったとの推計を発表した。1990年代の壊滅的な食糧難以来最大規模の収縮だという。(c)AFP