【12月30日 AFP】オランダの極右・自由党を率いるヘルト・ウィルダース(Geert Wilders)党首(56)が28日、イスラム教の預言者ムハンマド(Prophet Mohammed)の風刺漫画コンテスト開催を再び計画すると発表した。ウィルダース氏は昨年も同様のコンテスト開催を計画していたが、抗議デモや殺害の脅迫を受けて中止していた。

 ウィルダース氏はツイッター(Twitter)で自らのフォロワーに対し、ムハンマドの風刺画を送るよう呼び掛け、「暴力やイスラム教のファトワ(宗教見解)よりも、#FreedomOfSpeech(言論の自由)が優先されるべきだ」と主張した。発表によると、このコンテストはオランダの下院議会で開催するとされている。

 イスラム教徒の多くはムハンマドを描いた絵画について無礼、もしくはあからさまな冒とく行為とみなしている。

 ウィルダース氏は2018年、ムハンマドの風刺漫画コンテストの最初の計画を発表。これに対し、パキスタンを中心に各地のイスラム教徒たちから怒りの声が上がった。

 その後、同氏は殺害脅迫を受け、開催計画を中止。現在は隠宅に住んでおり、オランダ政府から24時間体制で保護されている。(c)AFP