【12月30日 AFP】イングランド・プレミアリーグで下位に低迷するウェストハム(West Ham)は29日、新指揮官にかつてチームを率いたデビッド・モイーズ(David Moyes)氏を再び指名したことを発表した。

 ウェストハムは28日のレスター・シティ(Leicester City)戦に1-2で敗れ、降格圏とわずか勝ち点1差の暫定17位を抜け出せず、マヌエル・ペジェグリーニ(Manuel Pellegrini)監督を解任した。モイーズ氏は2017-18シーズンにも、11月上旬に解任されたスラベン・ビリッチ(Slaven Bilic)監督から引き継いだチームを残留に導いており、今回も同じプレミア残留の仕事を任されることになる。

 モイーズ氏はクラブを通じて「戻って来られて非常にうれしい」と話した。

「またウェストハムに来ることができて、とても誇らしく感じている。しかし重要なのは、自分に何ができるか、どこを改善できるかに目を向けることだと思う」「今回のチームの陣容は、前回就任したときよりも間違いなく質が高いから、彼らと働けるのを楽しみにしている」

 ウェストハムは新年1月1日、同じく下位に位置するボーンマス(AFC Bournemouth)との重要なホームでの直接対決が待っており、クラブ幹部としても早急に新体制を決める必要があった。

 クラブの共同オーナーを務めるデビッド・サリバン(David Sullivan)氏は、「デビッドは前回も、短い期間で結果を残す手腕を証明しているから、クラブを再び正しい方向へ導けると信じている」「デビッドの復帰を歓迎する。このクラブをよく知り、強い絆を築いていることが、今回の仕事を進める上でも重要になってくるはずだ」と話した。

 モイーズ氏は2013-14シーズン、エバートン(Everton)での11年間の実績をひっさげ、アレックス・ファーガソン(Alex Ferguson)氏の後任としてマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)の指揮官に就任したが、1年もたずに解任された。

 その後の指導者キャリアでは、ユナイテッドでの大失敗からなかなか再浮上できず、半年間でウェストハムを離れた後は現場の仕事がない状態が続いていた。前回ウェストハムを率いた際は、31試合で9勝10分12敗という成績だった。(c)AFP