【12月29日 AFP】政府軍と親ロシア派武装勢力との紛争が続くウクライナ東部で29日、両者の間で捕虜交換が始まった。ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー(Volodymyr Zelensky)大統領が、公式ツイッター(Twitter)アカウントで「マヨルスケ(Mayorske)の検問所で、拘束者たちを釈放するプロセスが始まった」と明らかにした。

 交換対象となる捕虜の人数は不明だが、ウクライナ政府側が親ロシア派に引き渡す捕虜の中に、2014年の親欧州連合(EU)派による蜂起でデモ隊に発砲し複数の参加者を殺害した疑いのある治安部隊員数人が含まれていることから、国内では怒りの声も上がっている。

 一方、親ロシア派武装勢力の拠点、東部ドネツク(Donetsk)の報道担当者ダリア・モロゾワ(Daria Morozova)氏は捕虜交換に先立ち、親ロシア派側には87人、ウクライナ政府側には55人が引き渡されると述べていた。(c)AFP