【12月29日 Xinhua News】中国郵政集団有限公司が28日、北京で正式に発足した。制度改革に伴い、名称が中国郵政集団公司から中国郵政集団有限公司に変更された。

 制度改革後の中国郵政集団有限公司は中央が管理する国の単独出資企業となり、中国語の略称は「中国郵政」。旧中国郵政集団公司のすべての債権・債務、現有の専門または特別の各種資質証明書・許可証、無形資産などは制度改革後の「中国郵政」に継承される。登録資本は1376億元(1元=約16円)。郵便、宅配・物流、金融、電子商取引(EC)などを本業とし、多元化経営を実行していく。

 1998年に郵政(郵便)と電気通信が分離され、郵政の独立した運営が始まって以降、中国郵政の経営の発展は終始、体制改革深化の基調が貫かれてきた。2005年、郵政は行政と企業が分離された。2007年、中国郵政集団公司が正式に設立され、中国郵政貯蓄銀行が設立された。2010年、中国郵政速達物流股份有限公司が設立された。郵貯銀行は2016年、香港取引所のメインボードへの上場を果たした。さらに、2019年には上海証券取引所のメインボードに上場し、改革のロードマップを全面的に完成させた。

 1998年から2018年にかけ、郵政集団の営業収益が著しく伸び、その業務収入は当初の287億元から5668億元へと増え、営業利益は179億元の赤字から468億元の黒字となった。2018年末時点で、郵政集団の規模は世界の郵政企業の中で第2位にランクされ、利益は5年連続の第1位。(c)Xinhua News/AFPBB News