【12月29日 AFP】(写真追加)世界最高齢とみられていたクロサイが57歳で死んだことが、タンザニア北部ンゴロンゴロ自然保護区(Ngorongoro Conservation Area)当局の発表で明らかになった。

「ファウスタ(Fausta)」と名付けられたこの雌のクロサイは、27日に保護区内で死んだ。自然死とみられている。

 保護区はファウスタがンゴロンゴロの野生下で54年間暮らした後、2016年に保護区に移されたとの記録を基に「世界のどのサイよりも長生きした」と述べた。

「ファウスタは1965年にンゴロンゴロの火口原でダルエスサラーム大学(University of Dar Es Salaam)の科学者によって初めて発見され、当時の年齢は3~4歳だった。ハイエナから数回攻撃されて重傷を負ったことで2016年に健康状態が悪化し始めたため、やむなく(保護区の)飼育下に置かれた」という。

 2017年には飼育されているシロサイとして世界最高齢とみられていたミナミシロサイのサナ(Sana)が、フランス西部ナント(Nantes)近郊の動物園「プラネット・ソバージュ(Planete Sauvage)」で55歳で死んだ。

 ンゴロンゴロ自然保護区の推計によると、野生のサイの寿命は37~43歳だが、飼育されているサイは50歳を超えて長生きできるという。(c)AFP