【12月29日 AFP】イングランド・プレミアリーグのウェストハム(West Ham)は28日、マヌエル・ペジェグリーニ(Manuel Pellegrini)監督の解任を発表した。

 チームはこの日、レスター・シティ(Leicester City)に1-2で敗戦。降格圏とわずか勝ち点1差の暫定17位を抜け出せず、このところの公式戦14試合でわずか2勝、リーグ戦は直近9戦で7敗となったことで、マンチェスター・シティ(Manchester City)やスペイン1部リーグのレアル・マドリード(Real Madrid)も率いた66歳の指揮官に対するがまんが限界に達した。

 クラブの共同オーナーを務めるデビッド・サリバン(David Sullivan)氏は、「非常に残念だが、今回の決断を下さざるを得なかった」とコメントした。

「マヌエルは紳士で、彼のような手腕のある人物と一緒に仕事ができたのは大きな喜びだった」「しかし、クラブが今季の目標に沿った軌道へ戻るには、明らかに変化が必要だった」「今行動しなければ、新指揮官に目標達成に必要な時間を与えられないと感じた」

 チームはこの1年半で、合計1億ポンド(約143億円)以上をかけてフェリペ・アンデルソン(Felipe Anderson)やセバスティアン・ハラー(Sebastien Haller)、パブロ・フォルナルス(Pablo Fornals)、アンドリー・ヤルモレンコ(Andriy Yarmolenko)、イッサ・ディオップ(Issa Diop)を獲得したが、ペジェグリーニ監督は投資に見合った成績を残せなかった。

 この日もGKルカシュ・ファビアンスキ(Lukasz Fabianski)が序盤にデマレイ・グレイ(Demarai Gray)のPKを止めたが、夫人の出産に立ち会うため欠場したジェイミー・バーディー(Jamie Vardy)をはじめ、前節からメンバー9人を変更したレスターに屈した。ケレチ・イヘアナチョ(Kelechi Iheanacho)に先制点を与えると、フォルナルスの得点で一度は追いついたが、グレイに汚名返上の勝ち越し点を許した。

 ウェストハムは新年1月1日、勝ち点1差の16位に位置するボーンマス(AFC Bournemouth)をホームに迎える。(c)AFP/Kieran CANNING