【12月28日 AFP】米オンラインチケット販売大手「ファンダンゴ(Fandango)」が27日、2020年に公開される注目の映画ランキングを発表し、女性監督の作品が上位4位を占めた。米ハリウッド(Hollywood)で2020年は女性監督にとって躍進の年となりそうだ。

 ハリウッドでは、こうしたランキングで女性監督が上位を独占するのは珍しい。アカデミー賞(Academy Awards)の監督賞にこれまでノミネートされた女性はわずか5人。また、元大物プロデューサー、ハーヴェイ・ワインスタイン(Harvey Weinstein)被告を失脚させたセクハラ告発運動「#MeToo(私も)」により、映画業界が女性差別に対して矛盾した態度を取ってきたことも表面化した。

 注目の映画1位に選ばれたのは、パティ・ジェンキンス(Patty Jenkins)監督の『ワンダーウーマン 1984(Wonder Woman 1984)』。2017年に公開された『ワンダーウーマン』の続編で、主演はガル・ガドット(Gal Gadot)。6月公開予定だ。

 2位と3位もヒーローものが続いた。2位はスカーレット・ヨハンソン(Scarlett Johansson)主演のマーベル(Marvel)作品『ブラック・ウィドウ(Black Widow)』。監督はケイト・ショートランド(Cate Shortland)氏で、5月公開予定。3位はクロエ・ジャオ(Chloe Zhao)氏が監督し、11月公開予定の『The Eternals(原題)』が選ばれた。同作ではアンジェリーナ・ジョリー(Angelina Jolie)、サルマ・ハエック(Salma Hayek)、キット・ハリントン(Kit Harington)らスターが勢ぞろいする。

 4位は、ニキ・カーロ(Niki Caro)監督の『ムーラン(Mulan)』。ディズニー(Disney)のアニメの実写映画で、3月公開予定。

 この他、2016年公開の『スーサイド・スクワッド(Suicide Squad)』のスピンオフで、キャシー・ヤン(Cathy Yan)氏が監督を務め、マーゴット・ロビー(Margot Robbie)が主演した『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒(Birds of Prey)』(2月公開)が7位にランクインした。

 ファンダンゴのサイトが行った今回の調査には、映画ファン2000人以上が回答した。(c)AFP