【12月28日 AFP】ブルキナファソ北部のスム(Soum)県アルビンダ(Arbinda)で今月24日に軍の基地が襲撃され兵士7人が死亡した事件について、イスラム過激派組織「イスラム国西アフリカ州(ISWAP)」は27日、犯行声明を発表した。米民間情報機関「SITEインテリジェンス・グループ(SITE Intelligence Group)」が明らかにした。

 ISWAPは、ナイジェリアのイスラム過激派組織「ボコ・ハラム(Boko Haram)」の分派組織。SITEインテリジェンス・グループがアラビア語から翻訳したISWAPの声明は、今回の襲撃では激しい衝突が数時間続き、ブルキナファソ軍の「兵士7人を殺害」したとしている。

 この襲撃では同時に町も襲撃され、女性31人を含む民間人35人も死亡したが、この件についてISWAPは犯行声明を出さなかった。

 これらの襲撃による犠牲者は計42人となり、5年前にブルキナファソでイスラム過激派による攻撃が始まって以降最悪規模となった。同国のロシュ・カボレ(Roch Kabore)大統領は、国を挙げて2日間喪に服するよう呼び掛けた。

 治安当局筋がAFPに語ったところによると、ISWAPの自爆犯が軍基地で自動車爆弾を起爆させ、その後「ピックアップトラックやオートバイに乗った重武装の戦闘員200人以上」が基地を襲撃した。(c)AFP