【12月27日 AFP】(写真追加)中国は27日、世界最大級の輸送力を持つ重量物運搬ロケット「長征5号(Long March 5)」の打ち上げに成功した。2020年の火星探査計画の実施に向けた大きな一歩。

 打ち上げは午後8時45分(日本時間午後9時45分)、同国南東部の海南(Hainan)島にある文昌(Wenchang)発射場で行われ、国営の中国中央テレビ(CCTV)がインターネット上で生配信した。

 国営新華社(Xinhua)通信は「(打ち上げから)2000秒余り後、衛星・実践20号(Shijian 20)が予定の軌道に投入された」と報道。今回の打ち上げは「将来の宇宙計画に関連する重要な技術を試す」ものだと伝えた。

 長征5号の打ち上げ成功は、中国が打ち出している野心的な宇宙開発計画の重要な一部。中国は来年中に火星探査を実施すると表明している上、2022年までに有人宇宙ステーションを保有することを目指している。

 2017年7月に行われた長征5号の打ち上げは失敗に終わったが、今回の成功により、中国の宇宙開発計画は再び軌道に乗った。(c)AFP/Jing Xuan TENG