【12月28日 AFP】19-20イングランド・プレミアリーグは27日、第19節の試合が行われ、マンチェスター・シティ(Manchester City)は敵地で2点を先行しながらも、ウォルバーハンプトン・ワンダラーズ(Wolverhampton Wanderers)に2-3と逆転負けを喫した。

 シティのジョゼップ・グアルディオラ(Josep Guardiola)監督はこの敗戦を受け、リーグ連覇のかすかな望みは引き裂かれたと認めた。

 シティは、試合開始12分にGKエデルソン(Ederson Santana de Moraes)が退場したもののそこから立ち直り、ラヒーム・スターリング(Raheem Sterling)がハーフタイムを挟んで2ゴールを挙げて試合の主導権を奪った。

 しかし疲れが出たシティは最後まで耐えきれず、ウルブス(Wolves、ウォルバーハンプトンの愛称)はアダマ・トラオレ(Adama Traore)の得点で反撃の口火を切った。

 82分にウルブスはラウル・ヒメネス(Raul Jimenez)のゴールで追い付くと、89分にはマット・ドハティ(Matt Doherty)が決勝点を決め、本拠地モリニュー・スタジアム(Molineux Stadium)は熱狂に包まれた。

 グアルディオラ監督は「常に失点は避けられるものだが、時には疲労でそれもできない。10人で守る時間が長かった」「悔いは無い。選手たちは80分間結果を守るためにすべてをやり尽くしたが、厳しかった」とコメントした。

 3位のシティが独走中の首位リバプール(Liverpool FC)を勝ち点14差で追いかける中、ユルゲン・クロップ(Jurgen Klopp)監督率いる好調のチームは1試合消化が少ないこともあり、昨季王者が再び3シーズン連続でトロフィーに手をかけることは想像しがたい。

 指揮官は「久々の大きな勝ち点差だ。それを考えるとレースにもならない」「長らく質問をされているが答えは同じだ。タイトル争いを考えることは現実的ではない」「次の試合、自分たちの試合に勝つことを考えなくてはならない」と続けた。

 5位につけて好調のウルブスは、10月にも敵地エティハド・スタジアム(Etihad Stadium)で0-2とシティから勝利を奪っており、王者シティの転落の最も大きな要因となっている。ウルブスがマンチェスター勢のクラブからシーズン2勝を挙げたのは、1960-61シーズン以来となった。(c)AFP