【12月27日 AFP】イングランド・プレミアリーグのマンチェスター・シティ(Manchester City)を率いるジョゼップ・グアルディオラ(Josep Guardiola)監督は、同リーグでの輝かしいキャリアが最後の1年半に突入しているFWセルヒオ・アグエロ(Sergio Aguero)について、「代わりはいない」と確信している。

 シティで数々の記録を打ち立てているアグエロは、大腿(だいたい)部の故障から回復を目指す中で、27日のウォルバーハンプトン・ワンダラーズ(Wolverhampton Wanderers)戦はベンチに座るとみられている。アルゼンチン代表の31歳はこのけがで11下旬から欠場が続いており、グアルディオラ監督は来季いっぱいで同選手との契約が切れたときに味わうと思われる日々を過ごしている。

 グアルディオラ監督は母国でキャリアを終えるというアグエロの計画を変えられるとは思っておらず、シティで合計244得点を記録しているストライカーの代役を立てるという報われない仕事が待ち受けている。

「最も困難な(仕事の)一つだと言える。セルヒオはかけがえのない存在だ」「ガブリエウ・ジェズス(Gabriel Jesus)など、ほかにも素晴らしいストライカーはいるし、セルヒオが去る日はくるだろう。しかし、彼の代わりはいない」と話すと、アグエロが2011-12シーズンのクイーンズ・パーク・レンジャーズ(Queens Park RangersQPR)戦で決勝ゴールを記録し、シティが44年ぶりのリーグ制覇を成し遂げる重要な役割を果たしたことについても言及した。

「あれはこのクラブにとって最も重要な瞬間だ。いつか欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League)で勝ったとしても、セルヒオがQPR戦で得点し、(2012年が)いったい何年ぶりか知らないが、シティがプレミアリーグ制覇を成し遂げたあの瞬間に勝るものはないだろう」

「あの瞬間は1シーズン4冠といったことよりも重要であり、彼こそ大切な選手だ。どんなことよりも、どんなゴールよりも、彼はこのクラブに貢献してくれている」「しかし、遅かれ早かれ(アグエロが去る日は)やってくる。彼がその日を決めるだろう」

 今季開幕前には元主将のヴィンセント・コンパニー(Vincent Kompany)がチームを退団していることから、アグエロはシティの近代史において特に重要な存在となっている。

 グアルディオラ監督はアグエロの2021年以降の去就に関して口を開きながらも、同選手が残留する可能性は低いという認識を示し、「どうなるかな。残るとしても彼の体調や熱意次第だ」「しかし、彼とは話していないし、どうするつもりなのかは分からない」と述べた。(c)AFP/Ian WHITTELL