【12月27日 AFP】カナダ放送協会(CBC)がクリスマス映画『ホーム・アローン2(Home Alone 2)』を放送した際にドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領の登場シーンをカットし、ソーシャルメディアで非難の声が上がっている。トランプ氏は先日、カメオ出演した同映画の出演について「光栄なこと」と語っていた。

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 CBCは26日、放送時間の関係で編集されたと説明し、編集作業が行われたのは権利を取得した2014年で、トランプ氏が米大統領選で勝利した2016年より前だったと釈明。

 ソーシャルメディア上ではCBCが政治的な意図でトランプ氏の登場シーンを削ったと非難する声が上がり、トランプ氏の長男ドナルド・トランプ・ジュニア(Donald Trump Jr)氏は父の登場シーンカットについて、ツイッター(Twitter)に「哀れだ」とのコメントを投稿した。

 だが、トランプ氏本人はこの騒動を面白がっているようで、26日にはツイッターに「(カナダの)ジャスティン・トルドー(Justin Trudeau)首相はNATO(北大西洋条約機構)や貿易に金を払うよう私に言われるのがあまり好きではないようだ」と投稿し、冗談交じりに「映画が元に戻ることは二度とないだろう」と嘆いた。

 ホーム・アローン2の中で、再び両親と離れ離れになってしまったマコーレー・カルキン(Macaulay Culkin)演じる幼いケビンは、高級ホテルでロビーへの行き方を尋ねるため、黒いロングコートをまとい、赤いネクタイを締めた男性に声をかけたところ、男性は「廊下を真っすぐ行って左だ」と答える。この男性こそがトランプ氏だった。

 トランプ氏が1990年代初めに購入したニューヨークのプラザホテル(Plaza Hotel)では同作を始め多くの映画が撮影されている。(c)AFP