■日本酒市場は今後も拡大

 日本酒専門家のシルバン・ユエ(Sylvain Huet)氏によると、フランスで日本酒の人気が出始めたのは15~20年前。当初は、パリの一部の地区に限られたことだった。

 だが、フランス人はすでに日本酒の味を覚えたとユエ氏は考えており、「今後10年間でフランス国内の市場規模は5倍、もしかすると10倍になるかもしれない」と話す。

 日本酒愛好家のフランス人たちは、「酒」を美食家のための高級品と捉えているが、世界中でそう思われているわけではない。酒という言葉は、日本ではアルコール飲料の総称として使われており、中国では穀物の一種ソルガムを原料とする安価なブランデーのボトルのラベルに表示されている。

 だが、ソムリエのグザビエ・チュイザ(Xavier Thuizat)氏は楽観的だ。「ブルゴーニュに帰る時には、日本酒を手土産にしている」「反応は上々だ」

 映像前半は「アンヌソフィー・ピック」のピック氏とレビンソン氏。後半はパリのホテルで日本酒とフランス料理をたしなむソムリエのチュイザ氏ら。2019年11月撮影。(c)AFP/Loïc VENNIN