【12月27日 AFP】中央アフリカの首都バンギで25日から26日にかけ、民兵組織と商人らが衝突し、少なくとも30人が死亡した。治安当局と地元のイスラム教指導者が26日、明らかにした。中央アフリカではキリスト教徒主体の民兵組織とイスラム教徒主体の反政府勢力の対立が激化している。

 衝突が起きたのはイスラム教徒らの避難地となっているPK5と呼ばれる地区。治安当局者は死者の数は少なくとも30人としているが、詳細は明らかにしていない。

 地元イスラム教指導者によると、商人の一団が税を徴収する民兵組織に抗議して武器を取り、衝突に発展したという。

 PK5に隣接する地区にいたAFP記者は、25日夜から26日朝にかけて銃声や爆発音が聞こえたとしており、治安当局によると店舗40~50棟と家屋4~5戸が焼失したという。

 中央アフリカは世界最貧国の一つ。治安も非常に不安定で、2014年にクーデターで当時のフランソワ・ボジゼ(Francois Bozize)大統領が失脚して以降、武力衝突が散発している。(c)AFP