【12月27日 AFP】19-20イングランド・プレミアリーグは26日、第19節の試合が行われ、トッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)はデレ・アリ(Dele Alli)が終盤に決勝ゴールを挙げ、ブライトン・アンド・ホーヴ・アルビオンFC(Brighton & Hove Albion FC)を2-1で下した。

 ホームのトッテナムは、アダム・ウェブスター(Adam Webster)のヘディングで先制され、前節に続きリーグ戦2連敗を喫する恐れがあった。

 しかしトッテナムは後半、ハリー・ケイン(Harry Kane)が同点弾を挙げると、終盤には流れるような連携からアリが逆転ゴールを決め、チェルシー(Chelsea)とのロンドンダービーで味わった苦い思い出をかき消した。

 トッテナムのジョゼ・モウリーニョ(Jose Mourinho)監督は、「後半にはとても満足している。選手が悪かったとは言わないが、少しだけ変更した。それが違いを生む」とコメントした。

「負けた後に自信を持つのは難しい。立ち上がりは思わしくなく、それは自信に影響を与える。ブライトンには空中戦に強いモンスターがいて、そのことがチームの自尊心に影響をもたらした」「選手たちは後半、ネガティブな要素をすべて脇に置き、非常に力強いパフォーマンスを見せた」

 ボクシングデーの試合で2003年から負けがないトッテナムは、10月に敗れたブライトンを相手に雪辱を果たし、トップ4入りを目指す中でリーグ戦の直近4試合で3勝を挙げている。

 モウリーニョ監督はアリの決定的な貢献を称賛し、「再びゴールを決め、またしても信じられないようなパフォーマンスと懸命なプレーを見せた。デレの働きぶりは本当に信じられないものだった」と語った。

「小さなディテールは、人々が見ているものよりも重要。彼の姿勢や闘争心はとても良かった」

 チェルシー戦の黒星は、トッテナムファンによるアントニオ・リュディガー(Antonio Rudiger)への人種差別によって完全に陰鬱(いんうつ)としたものになってしまった。

 サッカー界から人種差別を根絶するため、厳しい処置を求める声が広がる中、トッテナムのファンは今回は望ましい振る舞いを見せていたようだった。(c)AFP/Steven GRIFFITHS