【12月27日 AFP】19-20イングランド・プレミアリーグは26日、第19節の試合が行われ、アーセナル(Arsenal)はボーンマス(AFC Bournemouth)と1-1で引き分けた。これが指揮官としての初采配となったミケル・アルテタ(Mikel Arteta)新監督は、チームに対して高いレベルでのプレーを要求している。

 敵地に乗り込んだアーセナルは試合開始直後こそ輝きを放っていたものの、その不本意なシーズンを強調するかのごとく、前半35分に相手のダン・ゴスリング(Dan Gosling)に先制ゴールを許してしまった。

 ガナーズ(Gunners、アーセナルの愛称)はピエール・エメリク・オーバメヤン(Pierre-Emerick Aubameyang)が同点ゴールを記録して再びチームの救世主となる活躍を見せたものの、ここ7試合で6敗を喫していたボーンマスに対し、その圧倒的なボール支配率を生かすことはできなかった。

 この日勝ち点1を稼いだアーセナルだが、チームは3人の指揮官の下で戦った公式戦ここ14試合でわずか1勝にとどまっており、依然としてリーグ11位に低迷している。

 アルテタ監督は、「このクラブに妥協の余地はない。チームには求められているレベルがあり、きょうはその力を示していた」「試合への姿勢や意欲、そして献身は予想よりも良かった」とすると、「まだ選手のことや、彼らがピッチに飛び出していく際にもっと確実に力を発揮するための優先事項を学んでいるところだ」「私の今の目標は、攻撃と守備を改善していくための解決策を見つけることだけだ」と述べた。

 エバートン(Everton)に0-0で引き分けた21日のリーグ戦を観客席から見守っていたアルテタ監督は、メスト・エジル(Mesut Ozil)とアレクサンドレ・ラカゼット(Alexandre Lacazette)、さらにソクラティス・パパスタソプーロス(Sokratis Papastathopoulos)の経験豊富な3人をスタメンに復帰させた。

 今季のエジルはピッチ上での存在感が限られていることから批判を浴びている一方で、弾圧を受ける中国・新疆ウイグル自治区(Xinjiang Uighur Autonomous Region)のウイグル人に対する支援を呼び掛ける発言でクラブから距離を置かれている。

 そうした中でこの日はキックオフからの数十分間で往年のプレーを見せながら、全力でチームの圧倒的なボール支配率に貢献していたエジルについて、アルテタ監督は「彼は本当によくプレーしていたと思う」と活躍を評価し、「彼は仕事をしていた。試合はもっと違うものになっていたはずだ。彼のボールからあと3、4点は取れていた」と語った。(c)AFP