【12月27日 AFP】19-20イングランド・プレミアリーグは26日、第19節の試合が行われ、首位リバプール(Liverpool FC)は敵地で2位レスター・シティ(Leicester City)を4-0で下した。

 2位との勝ち点差を暫定で13にまで広げ、リーグ優勝をより盤石なものにしたリバプールだが、ユルゲン・クロップ(Juergen Klopp)監督はチームにとって祝福の時間はまだだと主張した。

 リバプールは、トレント・アレクサンダー・アーノルド(Trent Alexander-Arnold)のクロスからロベルト・フィルミーノ(Roberto Firmino)が2ゴール。また、ジェームス・ミルナー(James Milner)がPKでゴールを挙げ、アレクサンダー・アーノルドにも得点が生まれた。

 レスターより消化試合数が一つ少ないリバプールは、30年ぶりの1部リーグ優勝が決定的なようだ。

 クロップ監督は「取り巻いているすべてのことにも、選手たちは耳を傾けることなく、完全に目の前のことに集中している。そこが選手たちの最大の素養だ」と、動画配信サービスのアマゾンプライム(Amazon Prime)に語った。

「パーティーの場が得意なことは私の友人に聞けば分かるが、理由もなくそれを望んだことは一度もない」「もし祝福すべきことがあったとしても、それまでは仕事を続ける」

 20日、カタールでの19クラブW杯(2019 FIFA Club World Cup)で初優勝したばかりのリバプールは、この日終始レスターを圧倒し、12月の過密日程から来る疲労の気配を一切見せなかった。

 アレクサンダー・アーノルドは右SBのポジションから高い位置を取るなど絶えずレスターの脅威となり、キックオフから1分以内にGKカスパー・シュマイケル(Kasper Schmeichel)にセーブを強いた。さらに直後、モハメド・サラー(Mohamed Salah)からのクロスをサディオ・マネ(Sadio Mane)が打ち上げてしまうと、クロップ監督は頭を抱えた。

 それでもプレミアリーグで首位を独走するリバプールのゴールは時間の問題でしかなく、30分過ぎにアレクサンダー・アーノルドのクロスにフィルミーノがヘディングで合わせ、しっかりと先制点を奪った。

 70分ごろには、アレクサンダー・アーノルドのCKがレスターDFチャグラル・ソユンク(Caglar Soyuncu)の腕に当たり、リバプールはついに求めていた精神的な余裕を手にした。ミルナーは途中交代でピッチに入るとすぐさまPKキッカーを務め、ファーストタッチでゴールを決めた。

 その3分後、アレクサンダー・アーノルドがグラウンダーのクロスを送ると、これをフィルミーノが巧みなトラップからゴール隅に流し込み、この日2点目をマーク。さらにその後、アレクサンダー・アーノルドは低弾道のシュートを突き刺し、その素晴らしいパフォーマンスをゴールで締めくくった。

 ボクシングデーを終えたことでプレミアリーグは折り返しとなるが、シーズンがまだ半分残っているとはいえ、リーグ優勝に向けたリバプールの勢いが止まることはなさそうだ。(c)AFP