【12月26日 AFP】フランスで続けられている大規模な公共交通機関のストライキが、4週目に突入した。クリスマス当日もストライキは中断されず、愛する人たちとこの日を祝うつもりだった大勢の人の予定は台無しになった。

 年金制度改革案に抗議するストライキで列車数千本が運休や遅延となり、大勢の人が直前になって代わりの移動手段を手配しようと奔走した。だが、タクシーや相乗りサービス、レンタカー会社もその穴埋めをすることはできなかった。

 クリスマスイブには、都市間を結ぶ高速列車はわずかな本数のみ運行し、クリスマス当日の本数はさらに減った。首都パリの主要駅は、午前中は閉鎖。郊外を結ぶ便は大幅に削減され、16線ある地下鉄路線のうち無人運転の2線のみが運行した。

 エマニュエル・マクロン(Emmanuel Macron)大統領は、祝日の間はストライキを中断するように求めたが、政府と労働組合は先週の交渉で妥協点を見つけることができなかった。

 ストライキの参加者らは、政府が現在42種ある年金制度を一本化する計画を廃案にしない限り、クリスマス期間中もストライキを中断することはないと宣言していた。(c)AFP/Mariette Le Roux