【12月26日 AFP】ベルギーで24日夜から25日未明にかけて、オオカミがペットのカンガルー2匹を襲い、1匹を「誘拐」したとみられている。オオカミの専門家が25日、AFPに明らかにした。

 オオカミや野生動物の保護施設「ランドスラップ(Landschap)」の所長を務めるヤン・ルーズ(Jan Loos)氏は、地元メディアに提供した情報を事実と認め、現在行方不明のカンガルー1匹は「おそらく死んでいる」とし、オオカミに「クリスマスの食事として」食べられてしまっただろうと述べた。

 もう1匹のカンガルーも耳をかまれたが、それ以外の点では無事だという。

 襲われたカンガルー2匹は、北東部バーレン(Balen)の個人宅の庭で飼われていた。飼い主らに呼び出されて駆け付けたルーズ氏は、約束により飼い主らの身元は明かさなかった。

 AFPがバーレンの警察署に取材をしたところ、メディアの報道は確認しているが、オオカミ襲撃に関するそれ以上の情報はないと説明した。カンガルーを襲ったオオカミは特定されていない。(c)AFP