【12月26日 AFP】ネパール警察は25日、観光ビザで同国に滞在していた中国人122人をサイバー詐欺の疑いで逮捕したと発表した。外国人が関わる犯罪取り締まりとしてはネパール史上最大の事案。

 警察は23日、首都カトマンズの家屋9棟で一斉に強制捜査を開始。女8人を含む122人の中国人を逮捕した。発表によれば、屋内には大きなキッチンや2段ベッドが備わっていたほか、作業用テーブルと椅子が並び、簡易宿泊所のようになっていた。

 ネパール中央捜査局(CIB)のニラジ・バハドゥル・シャヒ(Niraj Bahadur Shahi)局長はAFPに対し、容疑者らは「サイバー犯罪に関与していた疑いがある。捜査を行っている」と述べた。シャヒ局長によると、捜査は北京に設置された国際刑事警察機構(インターポール、ICPO)国家中央事務局(NCB)と連携して行われた。

 強制捜査では携帯電話機700台余り、ノートパソコン331台、デスクトップパソコン100台近くと、USBメモリー、SIMカードそれぞれ複数が押収された。

 この数日前にはフィリピンで、無許可のゲームビジネスを行っていた中国人340人余りが強制捜査で逮捕された。

 またマレーシアでは先月、大規模なオンライン投資詐欺行為に対する取り締まりで中国人700人近くが逮捕された。一連の逮捕に関連があるかはわかっていない。(c)AFP