【12月26日 CNS】中国気象局は17日、この冬の平均気温は全国的に例年より少し高くなり、寒暖の差が大きくなると発表した。国家気候センターが秋と冬の気候を総括的に分析した。この秋の平均気温は例年より1.1度高く、1961年以降で3番目の高さとなった。

 新疆ウイグル自治区(Xinjiang Uygur Autonomous Region)南部や、青海省(Qinghai)南西部、チベット自治区(Tibet Autonomous Region)の大半の地域ではこの冬、気温は例年より少し低くなるが、他の地域は例年並みか少し高いと予想される。このうち、内モンゴル自治区(Inner Mongolia Autonomous Region)東部、黒竜江省(Heilongjiang)、吉林省(Jilin)、北京などは1~2度高くなる見込みだ。

 同センターによると、この冬のユーラシア大陸中高緯度の大気は主に域内を環流し、東アジアでは冬の季節風がやや弱くなる。このため、中国に影響を与える寒気が弱く、中国北部は落ち着いた天気が多くなるとともに、大気中の汚染物質の拡散条件は偏りが出る。

 今年の秋の全国平均降水量は例年より6%減の112.6ミリにとどまり、全国の大半の地域で、気温が例年比0.5~2度高くなった。湖北省(Hubei)宜都市(Yidou)では暖かい日が続く一方、降水も風も少ないため、紅葉の景色が1か月以上も続いた。(c)CNS/JCM/AFPBB News